
同じ投稿者が、画像を増やしながら作品を育てています。5ch AI板の「【画像】AIで生成した画像を貼るスレ ★2」は、生成した画像を気軽に貼るためのスレッドですが[5]、今は一人の投稿者が章立ての漫画制作に挑む経過報告が目を引きます。前回の記事で紹介した「立志建立編」「由緒ねつ造編」「勢力拡大編」「ライバル登場編」という章分け投稿[5]の、その後の展開です。
まず注目したいのが投稿>>720です。11枚の画像をまとめて貼り、「まだまだごちゃごちゃしてるけど、なんとなくマンガらしくなってきた」と報告しました[5]。貼られた画像のURLには、章立て投稿[5]で使われたものと同じものが含まれています。つまりこの投稿者は、一度貼った素材を捨てずに残しつつ、新しいコマを足して差し替え、物語全体を少しずつ形にしているようです。「ごちゃごちゃ」と自己評価しながらも、前より前進したと実感できた瞬間なのでしょう。
さらに投稿>>803では、8枚の画像に「細かいところで色々と修正必要だと思うけどそのまんま」と一言が添えられました[3]。完成品の披露ではなく、修正点を抱えたままの“途中経過”を貼る姿勢です。Stable Diffusion系には、画像の一部だけを後から直すInpainting(インペインティング)といった拡張機能があり[1]、「生成して直す」を繰り返す作り方が、個人レベルでも定着しつつあるようです。
こうした個人制作を下支えする道具も、2026年に入って進化しています。2025年12月にリリースされたMidjourney v7は、キャラクターの統一性を保つ「一貫性コマンド」の強化と、人物生成で起きやすい「不気味の谷」(人に近いのに違和感がある不気味さ)の軽減を進化点として掲げました[4]。同じ登場人物を何枚も描く漫画制作とは相性がいいはずです。一方Stable Diffusion陣営には、LoRA(自分の絵柄を学習させて反映させる仕組み)という拡張があります[1]。さらにControlNet(ポーズや構図を指定して思い通りにする拡張)も使え、イラストレーターや同人作家の「作家性のある作品作り」に向いています[1]。
数字で見ると、個人と実務の距離の縮まりははっきりしています。比較記事によれば、大手アパレル企業は従来200万円超・2週間かけていたキャンペーンビジュアルを、Midjourney v7の活用で30万円(85%削減)・3日・提案数5倍に変えました[4]。料金面では、Midjourneyは月額$10〜$120の4プランで、Basicプランなら月200枚までです[4]。運営はわずか約60名のリサーチラボながら[1]、業界を動かす存在になっています。一方Stable Diffusionは自分のPCで動かせば無料(電気代とPCスペックのみ)で、公式APIは1クレジット=$0.01の従量制です[1]。
しかし、選択肢が増えた分、弱点も明確になっています。Midjourney v7はAPIが提供されず自動化が難しく、文字描画が不安定で、細かい指示が通りにくい点が弱点として挙げられています[4]。芸術的な1枚は得意でも、コマ割りやセリフ回りを含む漫画制作には制約が残ります。逆にStable Diffusion側はカスタマイズ性が引き換えで、選び方フローでは「プログラミング経験があるか」が最初の分岐点です[4]。投稿者自身が「細かいところで色々と修正必要」と認めていること[3]と合わせると、美しさと制御しやすさのトレードオフが浮かび上がります。
選択肢の広がりを示す動きも他にあります。GPT-4oの画像生成を解説する記事が相次いで公開され[5]、比較特集も「10選」と題されるほど増えました。Stable DiffusionとMidjourneyの二択を深掘りする記事も定番化しています[1]。Xの日本トレンドには「OpenAIのAI」[2]や「ClaudeDuet」という語が顔を出す場面もあり、生成AIへの関心が日常に浸透していることがうかがえます。
ごちゃごちゃした状態から「マンガらしく」へ[5]、そして85%のコスト削減[4]。同じ技術の、趣味の反復と実務の成果という二つの顔が、スレと比較記事を行き来するとよくわかります。道具が進むほど「試して直す」回数は増やしやすくなり、個人の遊び場と企業の現場が少しずつ近づいていくのでしょう。









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