メールサーバやDNSサーバの起動にtcpserverを利用すると、IPアドレスや、ドメイン名でのアクセス制御ができるようになる。
作者が同じqmail用のスパム対策用プログラムも添付しているが、現在は利用されていないようだ。
今回は、一応いつでも使えるように、パッチ当ては行っておくこととする。
tcpserverはD. J. Bernstein氏のページからダウンロードすることができる、「ucspi-tcp」に含まれる。
作業用のディレクトリを作成し、そこで作業を行う。
rootユーザでは間違ったコマンドでシステムに重大な障害を引き起こす可能性があるので、できれば一般ユーザで作業を行った方が良い。
ucspi-tcpの最新バージョンは2006/12/28現在0.88だが、一応公式ページで確認して置く事をお勧めする。
$ mkdir -p ~/work/src ←作業するためのディレクトリを作成 $ cd ~/work/src/ ←作成したディレクトリへ移動 $ wget http://cr.yp.to/ucspi-tcp/ucspi-tcp-0.88.tar.gz ←ダウンロード $ cd .. ←ディレクトリを移動 $ tar zxf src/ucspi-tcp-0.88.tar.gz ←アーカイブを解凍 $ cd ucspi-tcp-0.88 ← ディレクトリを移動
Fedora Core 6はglibcのバージョンが2.3.1以降なので次のパッチをあてる。
・ucspi-tcp-0.88.errno.patch
・ucspi-tcp-0.88.a_record.patch
$ patch -s -p1 < ./ucspi-tcp-0.88.errno.patch $ patch -s -p1 < ./ucspi-tcp-0.88.a_record.patch $ patch -s -p1 < ./ucspi-tcp-0.88.nobase.patch
コンパイルし、インストールします。
通常だと、「/usr/local/bin」以下にインストールされるが、今回は「/usr/djb/bin」にインストールされるようにした。
「/usr/local/bin」のままで良い場合ははsedの行を実行しなければ良い。
$ sed -i 's/local/djb/g' conf-home ←インストール先を変更 $ make ←コンパイルする $ su ←rootになる パスワード(P): ←パスワード入力(なにも表示されない) # make setup check ←インストールする
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