Fedora Core 6のインストーラにはバグがあるらしく、バージョンアップしたときや、まれに新規インストールの場合でも本来i686のカーネルがインストールされるべきシステムにi586のカーネルがインストールされてしまうことがある。
インストールされるべき自分が今使っているシステムのアーキテクチャを調べるには、以下のコマンドを用いる。
$ uname -m
i686
そしてインストールされているカーネルのアーキテクチャを調べるには、以下のコマンドを用いる。
$ yum list kernel
Loading "installonlyn" plugin
Setting up repositories
Reading repository metadata in from local files
Installed Packages
kernel.i586 2.6.18-1.2798.fc6 installed
Available Packages
kernel.i586 2.6.18-1.2868.fc6 updates
kernel.i686 2.6.18-1.2868.fc6 updates
installedの部分を見ると今インストールされているカーネルのアーキテクチャがi586であることがわかる。
このあとは、rpmでパッケージを置き換える方法と、yumで他のフレーバのカーネルをダウンロードし、置き換える方法とある。
今回は簡単にダウンロードしてきたパッケージでrpmを用いて入れ替えることにする。
# rpm -Uhv –replacefiles –replacepkgs kernel-2.6.18-1.2798.fc6.i686.rpm (←ダウンロードしてきたカーネルのファイル名)
パッケージのダウンロードは、yumかwgetを使うと楽にできると思われる。
yumを使う方法
# yum install yum-utils (←yumdownloaderのパッケージをインストール)
# yumdownloader kernel.i686 (←kernelをダウンロード)
wgetを使う方法
# wget http://ftp.riken.jp/Linux/fedora/core/6/i386/os/Fedora/RPMS/kernel-2.6.18-1.2798.fc6.i686.rpm
余計なパッケージをインストールしたくない場合はwgetを使えば良い。
カーネルを入れ替えた後は再起動が必要になる。
再起動した後、インストールされたパッケージを確認してみると、 i686のカーネルがインストールされていることがわかる。
$ yum list kernel
Loading "installonlyn" plugin
Setting up repositories
Reading repository metadata in from local files
Installed Packages
kernel.i586 2.6.18-1.2798.fc6 installed
Available Packages
kernel.i586 2.6.18-1.2798.fc6 core
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